1.酸素が減る
圧力を下げて高真空にするほど、空気(酸素)が減少します。空気の中では酸化してしまうものや、酸素と反応して変質してまうものは、真空状態にすることで、状態を維持することが可能になります。
2.音が聞こえなくなる
音が聞こえてくるためには、音の振動を伝えるための物質(空気)が必要です。空気が減った真空の状態では、音の振動を伝えることができず、音が聞こえなくなります。
3.電気を通さない
真空状態では、気体分子の数が減少するため、粒子相互の衝突による電離と電荷の増殖が起きにくくなり、真空は絶縁体になります。
4.熱が冷めない
日常生活の中では、熱は冷めてしまいます。これは、空気中の気体分子が衝突することにより、熱が奪われるため、起きる現象です。しかし、真空状態では、気体分子が遮断されるため、熱を奪う衝突がなくなり、熱は冷めないままでいられるのです。
5.沸点が下がる
真空状態の下では、圧力の低下にともない、液体の沸点が下がります。真空状態の容器に果汁を入れ、低温で水分を蒸発させることで、粉末ジュースを製造したり、食塩を海水から分離する場合にも真空が使われます。